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【社長対談vol.02/JIMOTO】仙台・宮城を盛り上げる地元企業として(第2章)

 

畠山社長/もともと個別指導や家庭教師というのは「○人合格!」といった数字にコミットしてきた業界で、理詰めで子どもに接することが多かった。でも、子どもを身近で支えることが多いお母さんたちは気持ちを汲んでほしいし、悩みやどう思っているかを共有したいんです。うちの幹部社員たちも子育て経験のある女性なので、理屈でなく感情を一緒に共有できるような接し方を心がけています。

 

今野/御社の教室名でもある「アップル」は、ハートを表しているそうですね。

 

畠山社長/はい、生徒さん自身の思いと、子どもたちやお母さんの役に立ちたいという私たちの気持ちがぴったり調和すると、ハートが2つ重なったリンゴの形になるんです。学校の授業では大勢を相手にしなければなりませんが、一人ずつならもっと細やかな対応ができます。今は教員の長時間労働も問題になっていますし、私たちができることをお手伝いしながら、学校と手を携えてやっていけたらと考えています。

 

今野/多様な人材を活かした経営の必要性が言われていますが、今日は特に、女性の働き方について伺いたかったんです。御社は女性スタッフが多いですよね。当社は広告や印刷という仕事をしていることもあって、お客様のご要望を形にしようと夜中まで働くこともあります。「仕事も会社も大好きだけれど、家庭との両立は無理です」と結婚を機に辞める女性が増えた時期があったんです。新入社員として入社してから4~5年経ち、ちょうど仕事を任せられるようになってきた頃にみんな退社してしまう。今から10年ほど前、当時トップセールスだった女性が「出産しても、仕事と育児を両立して働き続けたい」と相談してきた時に、この要望を叶えることが後に続く社員のためにもなると思い、働き方を変える制度を整えようと考えました。いまは、育児と仕事を両立する女性がすべての部門で事業の中核を担い、仕事をしています。

 

畠山社長/そうだったんですね。うちは今、11ヵ所の拠点があり、多くの生徒さんを抱えています。1ヵ所あたり、社員数名とパートの方々で運営していますが、お母さん方と頻繁に連絡を取ったりお会いしたり、距離がとても近いんです。家庭というのは、社会の最小単位だと思っています。女性たちは夫婦にしろ親子にしろ、小さな社会が上手く回っていくように「家庭を運営」している訳です。その手腕が教室運営にも発揮されているから、彼女たちが話し合って決めたことは、ほぼ間違いありません。子育て経験があるからお母さんの気持ちもわかりますし、教育サービスのプロとして授業や受験、学校のリアルタイムの情報も持っている。双方を含めたきめ細かい対応ができるのは、「子どもたちやお母さん方の力になりたい」という「愛」なんでしょうね。

 

今野/御社は2014年にダイバーシティ経営企業(※2)として選ばれていますよね。

(※2)ダイバーシティ経営企業100選…「多様な人材を活かし、新しい価値を生み出すことで生産性向上などの成果を上げている企業」を経済産業省が表彰する制度。2014年受賞当時、教育分野では日本で唯一、また東北では初の企業だった。

 

畠山社長/はい、そうなんです。リーダーシップにはいろいろな形があると思いますが、私は自分が先頭で強く引っ張っていくタイプではないので、彼女たち、スタッフの持ち味を活かせるようにしたいと考えました。社長からのトップダウンではなく、私がスタッフたちを支え、彼女たちが生徒やお母さん方を支える「ボトムアップ型」の組織です。正社員がパートスタッフを自主的にサポートしてくれるのも、その考えが共有できているからだと思います。また、積み重ねてきたスタッフのスキルが失われてしまうのはもったいないので、正社員でも時短勤務(※3)ができますし、再就職支援(※4)で戻ってきた社員もいます。そういったところを評価していただいたのは、嬉しかったですね。

(※3)短時間正社員制度…2004年から運用を開始。正社員として6時間、4時間の勤務を選択できる。勤務時間ではなく、勤務日数を選択することもできる。

(※4)再就職支援制度…通称「もどりっち」。結婚や出産などで一度退職した後、復職する際に前職の待遇や役職で戻ることができる。短時間勤務、役職の変更なども希望可能。

 

今野/我々は4年前から「新しい働き方」をつくろう、と進めてきて、今年から「ワークイノベーション」を実践しようと言っています。初期段階ではシンボリックなロールモデルを作り、まずは産休・育休や時短勤務などの制度を整えました(※5)。子育てに限らず、介護など家庭の事情は誰にでもあります。一人ひとりの状況に合わせてサポートしてきたことで、新しい働き方を考えることが、社員にとってもようやく自分ごとになってきたのかなと思っています。社員が考えたことを実践してきて、働き方を評価されることも増えてきました(※6)が、本当の意味での「働き方改革」ではやっとスタートラインに立ったところです。

(※5)育児休業・時短勤務…子どもが2歳になる月末まで育児休業を取得可能。短時間勤務や時差勤務は小学校就学まで利用できる。男性の育児参画支援として、育児休業の最初の3日間と子どもの看護休暇を有給にした。

(※6)次世代育成支援対策の取り組みなどが認められ、2017年には「プラチナくるみん」認定を受け、2019年には経済産業省「新・ダイバーシティ経営企業100選」に選定された。

 

 

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◎ 個別教室のアップル http://www.apple-kobetsu.jp/

◎ 家庭教師のアップル http://www.apple-net.jp/

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