無題

【社長対談vol.03/JIMOTO】STRONG(第3章)

 

今野/仙台YEGには、「地域の経済的発展の支えとなる」という基本目標があるかと思います。地域の活性化のためには、若者の地元定着率向上も大事な政策の一つですが、仙台YEGはそれに関してどんな活動をしていますか?

 

岩本社長/先日、「四方よしツアー」(※7)というものを初開催しました。仙台YEGのメンバーがアテンド役となり、大学生、短大生を中心とした学生さんたちを連れて企業訪問を行ったのですが、地元企業の経営者と直接触れ合い、仕事の現場を共に体験してもらうことで、地元企業で働く素晴らしさを学生さんに伝えることができたと思います。企業側からも良いPRになったとのお声をいただき、双方にとって有意義な事業になりました。その節は御社のグループ企業であるプレスアート様にも大変お世話になりました。

 

(※7)「四方よしツアー」…正式には「百聞は一見にしかず! 四方よし! 経営者と共に歩く地元企業ツアー」。2019年2月に実施。

 

今野/採用難の時代と言われていますが、御社ではどのような方針で人材を採用していますか?

 

岩本社長/当社では現在は新卒という形には拘って採用しておらず、365日、シルバー層も受け入れています。私の父である会長は今年69歳ですが、私よりも元気ですから。年齢ではなく人間性を重視していますね。ただ、仙台YEGのつながりで学生さんの声を聞く機会も多いので、新卒採用についても改めて考えているところではあります。

 

今野/御社のシニア層を積極的に活用しているというお話、当社にとっては課題でもありますので非常に興味深いです。

 

岩本社長/自分は20歳で入社していますので、年上の人と接する方が多かったので、年上の方と仕事する事に抵抗もありませんし、楽というのもあるんです。そして何より長く頑張って来てくれた人の方が信頼が置けるし、言いたいことも理解してくれますから。当社では86歳まで経理で頑張ってくださった方がいますよ。年を取って体がきついというのであれば、その人に合った仕事を作ってあげたいですね。

 

今野/閉塞感のある世の中で、中小企業なりにできる範囲で頑張っているのはとても尊いこと。それが地域活性化、雇用につながっていくんだと思います。当社も特に震災後の仕事では、できることを少し背伸びして頑張って行けば、自然と一人、また一人と仲間が増えていくという手ごたえを感じています。御社も超高齢社会という課題にしっかり向き合って取り組んでいることを、もっともっと発信していってほしいですし、我々もそのお手伝いをしたいです。

 

岩本社長/気づいたらシニアが多かったというだけかもしれませんが(笑)。やはり若い人にとってみたら、年上の存在というのはとても大きいですよ。私にとってはシニアというより、人生の先輩方という感じですね。

 

今野/そういう岩本社長のマインドが、社員にも浸透しているんでしょうね。年齢、性別、キャラクター関係なく、誰にでも懐にしっかり入っていってコミュニケーションを取れるのが、岩本社長の良いところだと思います。根本的に人が好き、人と会話をするのが好きなんだろうなと見ていて感じます。それは、より相手を知りたい、その人のためになりたいという思いがあるからこそできること。本当に素晴らしいです。一企業の代表取締役として、また仙台YEGの会長として、目指すリーダー像はありますか?

 

岩本社長/私の父のようなリーダーですね。父としてというより、働く人として、いろいろな時代を乗り越えてきたところを尊敬しています。前向きと言われる父ですが、本当に苦しいときにはネガティブになったこともあったと思います。それでも絶対に諦めない姿勢が最終的に道を切り開くことにつながりました。私も落ち込むこともあるでしょうが、どんなときでも諦めない、自分に限界を決めない人になりたいです。それをどう本業や仙台YEGで体現できるか、ですね。均さんはいかがですか?

 

 

今野/私は基本的には「自分で考えて動く組織」のリーダーでありたいと思っています。だから社員には考えてもらい、動いてもらい、動いた結果を検証してもらい、反省して次につなげていってもらう、私はそのサイクルを埋める環境づくりを心がけているつもりです。でも、考える方向性、いわゆる「価値判断基準」だけは、密なコミュニケーションを取ることでしっかりと合わせるようにはしています。価値判断基準が同じであれば、どんどん任せていくようにしていますね。

 

岩本社長/勉強になります。均さんのその考えはずっと一貫していますね。

 

今野/最近は私が絡むよりも自分たちで考えて進めた方が良いものができるとみんな思い始めてくれているようです(笑)。

 

岩本社長/御社のワインのイベント(※8)なんかも若手社員が考えて実行したんですよね。うちも、もっともっと社員が輝く場面を演出しないといけないな、と思いました。

(※8)ワインのイベント…「杜の都のワイン祭り『バル仙台』」。2016年にスタートし、年々認知度を増している。企画はもちろん、出店者・協賛 企業への営業、場所の確保、告知、当日の運営、終了後の集計や結果報告まですべて若手社員が手がける。2019年7月にも開催予定。

 

今野/最近仕事をしているうえで思うのは、自社でできることを増やして事業展開してこうという思いと同時に、地域の抱える課題を解決していかなければいけないということ。その際、仙台YEGとの事業的な連携が必要になってくる場面もあるかと思います。今回、会長になられた岩本社長には、商工会議所の青年部会だからこそ、ビジネスの活性化を思いの一つに据えていただきたいというのはぜひお願いしたいところです。私も卒業したから終わりではなく、卒業生としてOBやOGの方々とも連携しながら、地域発展のためにという信念をもって行動していきたいと思います。

 

岩本社長/今回、こうした対談の場を設けていただき、大きな学びの場、経験の場になりました。均さんのおっしゃるビジネスとの関わりも頭に入れながら、同じ仙台YEGの仲間としてつながった横の連携を拡大させ、地域に影響力を出せるようしっかり発信していきたいですね。そして、仙台YEGの可能性をさらに模索していきたいと思います。令和元年がスタートするこの年、関わる方々が成長できるような活動を行い、一年経って振り返ったときに均さんに「これだけ会が成長しましたよ」と胸を張れるように頑張ります。今日は貴重な機会をどうもありがとうございました。

 

 

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関連サイト

◎仙台商工会議所青年部(YEG)ホームページ

 

Credit

Creative Director & Designer/ 田向 健一
Writer / プレスアート 梅津 文代

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