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【社長対談vol.09/JIMOTO】ともに挑戦する定禅寺通エリアの活性化<3>

氏家社長/定禅寺通エリアの東側に位置するのワーキンググループ「定禅寺ストリートアライアンス」の目的ですが、公共空間をうまく活用して、賑わいを作るだけでなく、あわせて賑わいを作るための仕組みを維持する費用をいかに捻出するかという、よりビジネス的な社会実験を考えています。「循環型のまちづくりビジネス」が可能かどうかの実験をしていきます。

株式会社仙台協立氏家社長が代表をつとめる、定禅寺通ストリートアライアンスは定禅寺通活性化検討会のプロジェクト型ワーキンググループのひとつで、 定禅寺通を対象に様々な社会実験を行っている。 2019年に実施した社会実験「定禅寺通ストリートパーク」では、その取組がグッドデザイン賞を受賞した。

 

コロナ禍でそこを前面に出すのはなかなか難しく、そこまで至っていないところもあるんですが、最終的にはエリアマネジメント会社を作って、この定禅寺通エリアの街づくりの形式を進めていくことになると思います。その基盤となる収益を街そのもので稼げるかを実験するイメージですね。

 

今野/なるほど。循環型で、これだけのスペースを使うとマネタイズができて、次に回していくと、ここまで発展して、影響力を増すことができるかということを実験していくんですね。

 

氏家社長/協賛や補助金を使っての自立型じゃないイベントはありますが、御社のようにイベントとして完結型ができる街づくりはあるようで実はあまりないですよね。

街づくりは何十年もやっていかないといけないもの。それを周りの施しでやっていくのではなく、街が持つパワーから生まれる収益を利用してやっていくことで自立型になっていくんじゃないかと考えていて、街の資源をうまく使えるのかをしっかり実験すべきですね。

今回の大規模社会実験で進んでいるのが、あらかじめ道路を拡張するのに、なんらかの収益活動に使えるように水道・排水設備・電気などのインフラを入れてもらおうと考えています。後から持ってくるんではなく、そういうものを作っていくことによって、広がった公共空間を民間が活用していって、街の維持管理も含めた費用を捻出していくということ。公園でやっているようなものの道路版ですね。

2021年8月20日より実施される、定禅寺通活性化検討会 大規模社会実験「JOZENJI STREET STREAM」

 

今野/将来的な道路空間を再構成していくのには、いろんな意見もありますよね。

ワーキンググループの「定禅寺ストリートアライアンス」が公共空間をどのように活用し、その検証結果も興味深いですし、共有していていだきたいです。

ユーメディアは「エリアブランディング」というプロジェクトの実行を大規模社会実験で担っているわけですから、沿道空間をつかって、広告としてどうなんだろうか、こうすると新たなコンテンツが生まれるんではなかろうか、そういったことを長い距離で担当させていただき、挑戦し続けることが「エリアブランディング」につながるんではないかと思っています。

 

氏家社長/賑わいをつくって、みていただいて、広告価値のある場所にしていかなければならない。

それはイベントや公共空間の整備だけでなく、地域のオーナーたちの建て替えや店舗の変化がないと価値は生まれていきません。実験を活かしていきながら、投資の動きが促されるように、それにより日本一のケヤキ並木のブランド価値を上げていく。そのブランド価値を上あげていくのは、大きな民間投資。その起爆剤になったらいいなと思って動いています。

 

今野/今回の社会実験で仙台市民、お住いの直接関係している方が、エリア価値が高まっていくことを感じることができるかが大切ですね。

 

氏家社長/今回は、仕組みのための実証実験ですので、そこまではいかないかもしれませんが、車道も規制して歩行スペースを拡張したりなど、雰囲気は出てくると思うので、そういったイメージをもっていただければ一番いいなと思ってます。

そこから先の未来をこの社会実験を通して、うまく伝えられるかかがポイントなんでしょうね。

 

今野/エリアマネジメントの根底にあるのが、直接関係している地域の方と交流しているいわゆる市民ですね。自分たちがこの地に足を運んでくるからこそ、こういう新しい価値が生まれるんだなと、自分たちが来ないとこのエリアが面白くなくなるということがわかっていただけると、この定禅寺通エリアに来てもらえるんですよね。

 

氏家社長/おっしゃる通りだと思います。

 

今野/そのためにユーメディアが培ってきたプロモーションの手法を使いながら、それが打ち上げ花火でなく持続的にマネタイズしていき、エリアマネジメントの会社として、最終的な実行部隊を構成できればばおもしろいと思うんですよね。

 

氏家社長/そうですね。定禅寺通そのものの価値を上げて考えていく必要がであって、道路空間の価値やケヤキ並木だけの話でなく、将来的な投資を呼び込むという、そのための起爆剤を何にするのかをもっと話していかなければならないと考えています。投資をしている以上、市民の代表としてやっていく必要性を伝えていかなければならないとも思います。

 

今野/今回、大きな社会実験になるんじゃないかなと、準備段階ですが手ごたえを感じているので、その結果をどうとらまえて検証し、次につなげるか、そのサイクルを作り上げていかないといけないですね。

 

―官民の連携でやっていくべき「定禅寺通エリア活性化」という大きな事業。この記事を読んでいる読者へのメッセージをお願いします。

 

今野/民間主導でのアクションってすごく大事だと思うんです。この地に住み、事業活動を行っている私たち自身が、地域をどうしていくか どういう価値を生み出していくのか、自ら考えていくべきですね。

そこに行政として運営も必要なわけですから、仙台市が発信している大きなビジョンと符合させながら、民間が動かしていくことが、大事な観点と常に思っています。

 

氏家社長/都市の賑わいをつくるために、あるべきものはあった方がいい。

沿道のオーナーや地権者の協力を得て、街をよくする投資が起爆剤になるが一番ベストだと思うので、道路拡張とかだけでなく、エリアビジョンとしてはもっと大きく描くべき。今は、可能な限りになってしまっているので。

街って役所が作るものでなく、民間の人たちが作っていかなくちゃいけないと思います。仙台市の全域を見たときの市の所有物は民間の所有物の方が多いわけですから。

自分たちの町への投資を行う。投資をするならインフラなどに関わっていかないといけない。そういった投資をすることが本当のマネタイズ。それが本業に帰ってくると思って私たちはやっています。循環型のビジネスとして考えるべきですね。

また、同じように市民の方は、街が衰退しないように声を上げていただきたい。

自分たちにとって住みやすい街、長く過ごせていいなと思う街を作る動きをしていかなくてはなりません。是非、今こそもっと街づくりに関心を持つ方が増えることを期待しています。

 

今野/定禅寺エリアの価値を高めるために、今回の大規模社会実験の結果検証を含め、これからも氏家社長と連携を深めながら取り組んでいければと思います。本日はありがとうございました。

 

[開催日時] 2021年8月20日(金)~9月7日(火)
平日11:00~21:00、土・日・祝11:00~21:00(予定)
※雨天時も開催(台風等の荒天の場合、中止する場合があります)

 

「JOZENJI STREET STREAM 定禅寺通活性化検討会 大規模社会実験」とは、人と文化(食・音楽・アート・ファッション)の流れ(ストリーム)を定禅寺通(ストリート)から生み出すイベント。

イベント期間中には、定禅寺通がLIFESTYLEエリアとFOODエリアの大きく二つに分かれ、「古着の街 仙台」を体感できるストリートマーケットや、おなじみの仙台オクトーバーフェストなど、仙台の魅力的な文化を五感で体験できるコンテンツが並びます。

みなさんもぜひ足を運んで、訪れる人・住む人・働く人・商う人、みんなが心地よく過ごすことができる定禅寺通エリアを作り出すために、イベントを体感し、仙台の未来を一緒に考えていきましょう!

>>JOZENJI STREET STREAM 定禅寺通活性化検討会 大規模社会実験 公式サイト


【8月27日(金)更新】

※令和3年8月27日より、宮城県が新型コロナウイルス等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言区域に指定されることを受けて、出店コンテンツ等を中止とさせていただきます。 詳しくは、定禅寺通活性化検討会公式ウェブサイト「JOZENJI STREET STREAM」をご確認ください。

 

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Credit

Creative Director / 田向 健一
Interviewer & Writer / 若木 麻里

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