【「知性と感性の交差」が生み出すもの①】ウェットラボとの新結合(前編:プロジェクト発表会レポート)

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当社の旧印刷工場をリノベーションして生まれた新たな創造の拠点「Communication Design Laboratory MEDIUM(メディウム)」(以下 MEDIUM)。そこで知性と感性が交差したとき、仙台・地域の未来に何を生み出すのか。「産業」「イノベーション」「好奇心・学び」という3つのキーワードをもとに3回シリーズで紐解いていきます。


第1回は、MEDIUMに整備した「ウェットラボ」という研究開発施設を取り上げます。仙台市の推進する「リサーチコンプレックス」の形成の一翼を担うために整備し、仙台市でのウェットラボ整備の先導的モデル創出事業の第一弾となりました。この記事では、3月下旬に行われた「MEDIUMウェットラボプロジェクト発表会」を一部レポートし、仙台市が描くリサーチコンプレックス形成による展望と、なぜ旧印刷工場をウェットラボとして整備したのか、当社がウェットラボを整備することによって起こる化学反応をお伝えします。
本記事は、前後編の記事となっております。後編では、入居企業様に事業の概要やウェットラボへの入居を決めた理由などをインタビューさせていただきました。


目次(プログラム)

仙台市における産業振興と本プロジェクトへの期待/ご来賓祝辞 仙台市長 郡 和子 様

当日の郡市長のコメントを一部抜粋してご紹介します。

「研究開発に取り組む多様な企業や、研究機関の皆様方が集積し、共に新たな価値を生み出していくリサーチコンプレックス形成に、本市もこれまで取り組んでまいりました。東北大学、次世代放射光施設「ナノテラス」といった施設が集積している青葉山エリア、仙台駅中心部では、様々な企業が集積をしています。その重要な2つのエリアと地下鉄でつながる、この卸町エリアの核の上に、ウェットラボの施設ができあがったということ。リサーチコンプレックスの新たなエリア展開として、本市としても大変意義深いことだと思っています。」


「本市のウェットラボのモデル創出事業をご活用いただき、まさに遊休不動産の活用という新たな意味でのモデルを確立していただきました。これから続いてくる事業者の方々がたくさん生まれますこと、市内外のスタートアップ企業や地域企業の皆様方がこの施設をご活用いただき、リサーチコンプレックスの中心的な担い手となり、活動の場を大きく広げていただくことを心から期待をしています。」

郡市長の言葉のひとつひとつが期待に満ち、ウェットラボがもたらす産業の未来を想像させる重みのあるものでした。
 

共創が生まれるまち リサーチコンプレックスの形成に向けて/仙台市経済局イノベーション企画課長 小池 伸幸 様

仙台市経済局小池様より、仙台市の具体的な取り組みや実績についてご紹介いただきました。

仙台市では地域資源を活用した研究開発拠点の形成支援を行っています。スタートアップの創出と、東北大学による研究拠点の立地という2つの動きから始まり、スタートアップ支援と共創環境の整備が相乗的に進化しています。

企業の拠点形成支援制度もご紹介してくださいました。①新規投資(土地、建物、償却資産)に係る固定資産税等相当額の100%を助成する「仙台市企業立地促進助成金」、②市内の指定地域(都心部、東北大学施設)に新たに事業拠点を開設する事業者に対し、拠点の賃料を補助する「リサーチコンプレックス関連拠点賃料補助金」の2種類を用意しているとのこと。詳細は、仙台リサーチコンプレックス公式サイト(https://sendai-researchcomplex.jp/)よりご確認いただけます。
また、当日は、仙台市からのこうした支援を活用し、自律したビジネス実装に成功している企業の事例も紹介されました。

リノベーションによるハード整備とソフト支援の融合/株式会社ユーメディア 執行役員 佐々木 和之

当社の共創拠点「MEDIUM」にウェットラボを整備した背景や展望を、プロジェクトリーダーの佐々木よりお伝えさせていただきました。

「MEDIUMの前身となるこの場所は、昭和55年に当社の印刷工場として稼働を開始し、2018年の新印刷工場の完成と同時に稼働を停止しました。」

旧印刷工場が稼働していた当時の写真

「当時より地下鉄東西線の開通などで変わりゆく六丁の目エリアに対して、まちづくりや防災面でも活用できないかと社内で議論を続けていました。東北大学の国際卓越研究大学認定などを背景に、将来を有望視されるスタートアップ企業が出始めている一方、事業拡大フェーズで必要な研究開発施設(ウェットラボ)が市内に不足し、市外・県外への流出が危惧されているという課題がありました。
そこで、不動産業や設計・建築など専門的な知見を有する企業と仙台市のサポートによる官民連携のもと、本モデルを構築。施設内には、給排水・耐薬品加工など必要な機能を整備した5つの貸室に加え、研究の成果発表や交流を通じて事業拡大をサポートする「共創スペース」を整備しています。」


MEDIUMでは、ウェットラボの運用だけに留まらずに、「共創スペース」を活用し、研究の成果発表や交流イベントなどを通して、入居企業がより事業拡大に向かえるようなサポートもしていきたいと考えています。

コミュニケーションデザインラボとして、ハード面だけでなくソフト面でもサポートできるように整備していき、市内の他の施設とも連携・協力していきたいです。

また、立地も強みであり、仙台市営地下鉄東西線「六丁の目」駅から徒歩4分で、東北大学とは地下鉄1本でつながります。物流の面でもアクセスが良いのも特長と言えます。また、ここは印刷工業団地であり、専門性の高い印刷関連企業との連携も積極的に生み出していきたいと考えています。」

「MEDIUM」が先導的モデル創出事業として機能することで、市内に強固なネットワークを形成し、リサーチコンプレックスの形成や遊休不動産の再生モデル化に寄与してまいりたいと考えています。
最後に、このMEDIUMに併設する印刷工場は「カーボンゼロエネルギー工場」の認定を受けており、CO2の削減にユーメディアとしてもチャレンジしております。これもひとつの研究なのではないかと思っていまして、今後も様々な取り組みを進めていきたいと考えているところです。」

入居企業2社のプレゼンテーション

すでに入居していたるスタートアップ企業2社による事業紹介プレゼンテーション。

東北大発スタートアップの挑戦〜仙台から世界へコーヒー産業を再設計するZEN Craft Decaf Lab〜/ストーリーライン株式会社 代表取締役/CEO and CDO岩井 順子 様

県外企業による仙台ラボの創設〜スタートアップ から 世界標準へ アスベスト分析の「産業化」への挑戦〜/アルフレッド株式会社 代表取締役 三井 伸悟 様

 

ウェットラボの内部を初公開。

発表会へお集まりいただいた皆様へウェットラボ内部をご見学いただきました。

▼給排水の仕組みや耐薬品加工の床、大型機械を搬入できる高い天井高といった空間を体感いただきました。

▼すでに入居されている企業のうち、ストーリーライン様の研究開発の拠点もご紹介させていただきました。

 


後編では、入居企業様に事業の概要やウェットラボへの入居を決めた理由をインタビュー。こちらも併せてご覧ください。

https://www.u-media.jp/media/magazine/a550


ウェットラボのご入居に関するご相談は、周りの当社社員、MEDIUMのホームページにてお問い合わせください。
【お問合せフォーム】https://mediumlab.jp/contact/(外部リンク:MEDIUM公式サイト)

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