ダイバーシティ経営を実践する当社が、東北大学の留学生3名をインターンシップ生として受け入れました。入社1年目の採用担当者が新鮮な視点で、「グローバル人材を受け入れるとどんなイノベーションが広がるのか?」をテーマにインターン生と向き合った、7日間をレポートします。
今回制作をしたキャリアガイドを持つ留学生
今回の取り組みは、大学のキャリア支援室様からいただいた「留学生向けのキャリアガイド(英語版)を新しく作りたい」というご相談から始まりました。
東北大学には、就職活動のあらゆる情報を網羅した、とても詳しく丁寧な「キャリアガイド(日本語版)」があります。
日本語版の東北大学のキャリアガイド(表紙)
ただ、日本語版のキャリアガイドは、日本人学生向けにトータルでまとめられているため、日本の就職活動に初めて触れる留学生にとっては、少し情報が多く複雑に感じられたり、専門用語を読み解くのが難しかったりするという面もありました。また、日本ならではの「就活の常識」や形式的な面接マナーが、文化の異なる留学生にとっては、時にとまどいの原因になってしまうこともありました。
そのため、これまでの網羅的なアプローチとは異なり、留学生のニーズに合わせて情報を絞り込んだ分かりやすい構成や、本当に必要な情報だけをすっきりと届ける「別のアプローチ」が必要とされていました。
そこで、英語版のキャリアガイドの制作にとどまらず、留学生にとって有益な情報をわかりやすく届けるため、留学生自身の視点を取り入れた形にしていくことに。当社のメディアクリエイション部のメンバーがインターン生に伴走して制作を進めることとなりました。
今回のプロジェクトは、「留学生のみなさんが本当に知りたいポイントに凝縮した『英語版のキャリアガイド』を届けたい」という大学側の想いと、「日本での就職を目指して一歩を踏み出す留学生のみなさんの力になりたい」という当社の想いがひとつになり、スタートした共同制作です。
今回のインターンシップの受け入れは、当社のメディアクリエイション部・プランニングチームの森 健(以下、森)が担当し、留学生のみなさんとじっくり向き合いながら制作を進めました。
まずは、現在の日本語版キャリアガイドを元に、留学生向けに修正・改善すべき点を洗い出すディスカッションからスタート。
エントリーシート(ES)の具体的な書き方や、面接における評価ポイントなど、当社の人事担当者へ丁寧にヒアリングも行い、「選考の現場で本当に必要なこと」をしっかりと盛り込んだ、実践的な内容へとブラッシュアップしていきました。
そのなかで、「お辞儀の角度は何度でなければならないのか?」「敬語の難しさが障壁となり想いを伝えにくい場合、いっそ使用せず話すのは不適切なのか?」といった、日本ならではの就職活動におけるルールへの具体的な戸惑いの声が多く挙がりました。
こうした留学生の等身大の疑問に対し、ディスカッションを通じて得られた気づきやリアルな意見を反映し、彼らの不安を解消するための新規「Q&Aページ」を一から企画・制作しました。
ディスカッションの様子
また、冊子の顔となる表紙デザインについても自分たちでアイデアを考案。外部デザイナーとの打ち合わせを経て、その後の細かな調整やブラッシュアップは当社の森が引き継ぎました。
デザイナーとの打ち合わせの様子
当社の培ってきたクリエイティブやディレクション力を活かすことで、留学生たちの自由な発想やパッションをこぼすことなく、多文化で色々な仕事に取り組んでいる様子を描いた鮮やかで魅力あふれるレイアウトへと高めていきました。
今回作成した留学生向けキャリアガイド(表紙)
インターンシップ最終日には、本冊子が実際に印刷される当社の印刷工場を見学しました。 日本の印刷技術やものづくりの現場に触れていただくとともに、自分たちが手掛けた冊子が製品として形になる瞬間を体感してもらいました。
印刷工場見学の様子
本冊子がオンデマンド印刷機で印刷されるところを見学した様子
■インターン留学生からのコメント
「ユーメディアさんは印刷だけでなく、様々な方法で地域のために事業を行っていて、とてもあたたかい会社だと感じました。デザインから印刷の工程まで深く経験することができ、全体を通して非常に充実した、勉強になるインターンシップでした。」
■学生の受け入れを担当した森からのコメント
「クリエイティブの質は、発見できたユーザーの課題の質に比例すると考えています。 留学生ならではの視点で、実際に日本で就職活動をする際のリアルな課題を発見し、自分たち自身が本当に必要なツールとして形にしてくれたことが大変素晴らしかったです。最終日に印刷センターで製品になる瞬間を共に迎えることができ、私たちにとっても学びが多く、大変貴重な7日間となりました。」
留学生と受け入れを担当した社員との集合写真
完成した留学生向けキャリアガイドは現在、大学のキャリア支援室に設置されており、今後多くの留学生の就職活動支援に活用される予定です。
2月4日~3月24日の期間中(計7日間)、メディアクリエイション部プランニングチームにて「東北大学の留学生向けキャリアガイド(英語版)」の共同制作に取り組みました。彼らのリアルな課題感や知恵と、当社のクリエイティブの力が響き合い、これからの留学生を応援する素敵な冊子を完成させることができました。
「グローバル人材を受け入れるとどんなイノベーションが広がるのか?」
この問いに対して、入社1年目の私が導き出した答えは、「互いの視点を尊重し、共に課題へ向き合うプロセスそのものが、新しい価値を生み出す原動力になる」ということです。留学生のみなさんの真摯な姿勢と熱量に触れ、私自身がダイバーシティの本質を学ぶ、大変実りある時間となりました。
当社はこれからも、異なるバックグラウンドを持つ一人ひとりと誠実に向き合い、それぞれの強みを掛け合わせながら新たな価値の創出に努めてまいります。