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企業の価値創造を後押しする環境配慮型印刷という選択。東北から脱炭素社会をリードする。

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環境配慮を考えて印刷物はやめよう」「カーボン・オフセットって?お金で解決するだけ?
環境や印刷の話題の中で、こうした声も多く聞かれます。
環境負荷軽減への取り組みはより一層企業に求められていき、企業の社会的責任を果たそうと誰もが意識を高く持っているからこそ生まれてくる疑問や迷い。
当社は地域の未来を主体的にリードしようと事業を多角的に展開しながらも、祖業である印刷の価値を高め、現在は先行して環境配慮型印刷「LED UV輪転機」を導入しています。環境配慮型印刷という武器を活かして、どのようにお客様の企業価値創造を後押しし、地域の脱炭素社会をリードしていくのか、社員4名に聞きました。

【座談会の出席者】進行:阿部 ちはる
• 佐々木 和之(地域ブランディング事業部 執行役員)
• 安部 秀樹(印刷製造部 執行役員)
• 宅石 勇人(営業推進部 執行役員)
• 大久 哲司(地域ブランディング事業部 CS3チーム 課長)

【目次】

 

1.東北から全国へ。企業がリードする脱炭素社会。

ちはる:社会全体で環境負荷軽減への対応が求められるなか、当社が果たすべき役割や使命について考えています。当社がカーボンニュートラルに取り組む背景にはどのような思いがあるのでしょうか?
和之:当社は、仙台を活性化して東北の活性化につなげるんだという志で事業を推進しています。そのため、仙台市が脱炭素先行地域として重点エリアに位置付けている定禅寺通をはじめ、仙台のまちづくりにも主体的に関わっています。

地域全体の脱炭素化を進めるには、地域の企業が一丸となって脱炭素社会を目指さないといけないと思います。東北は特に自然が豊かで、脱炭素社会を支えていける可能性がある。こうした大きな潮流をつくることが責務だと考えています。当社だけでやれることは限られますが、脱炭素社会を目指して取り組みを進める仲間を増やしていく。その一つの手段として、祖業である印刷という分野で、環境配慮型印刷に着目したわけです。
宅石: 私たちがこうした取り組みを通じて、カーボンニュートラルや環境配慮型印刷への認知と機運をどれだけ高められるかが重要だと考えています。
東北エリアでは、環境配慮型印刷の認知度や、環境負荷軽減への対応が求められていることに対する事業者の受け止め方に、まだ差があるのが実情です。一方、首都圏では調達基準や仕様書に環境配慮の条件が盛り込まれ始めています。

安部:地方の企業であっても、サプライチェーン全体での環境負荷低減への対応は避けて通れません。私たちがその受け皿となり、窓口となって牽引していくことが地域における使命だと考えています。こうした思いを我々もしっかり発信していかないといけないですよね。
和之:「デジタル化によって紙をなくす」という選択肢だけに頼るのではなく、「伝えるべき大切な情報には紙の魅力を最大限に活かしつつ、環境負荷を極限まで抑えた印刷技術で届ける」というバランスを提供すること。環境配慮型印刷がいかに社会的なインパクトを生み出せるか、そこに向かって我々は取り組んでいます。
大久:環境配慮のマークが入った印刷物の提供にとどまらず、企業価値を高める活動やプロモーションなど全てを担います
安部:印刷の技術・品質を提供することは当然で、企業に合わせて価値としてコーディネートできるということが強み。その一つに、環境配慮型印刷という武器が加わったんです。

2.日本初の「LED UV輪転機」の導入と「カーボンゼロエネルギー工場」の認定。

ちはる: 環境配慮型印刷を叶える「LED UV搭載A横全判両面オフセット輪転印刷機(以下、LED UV輪転機)」は、日本初の導入実績になるんですよね。


LED UV搭載A横全判両面オフセット輪転印刷機

安部:LED UV輪転機」は、既存設備の更新期を迎えた2024年に、国の「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金」を活用して導入しました。同時に、さらに力強く環境配慮型印刷を活かすべく、日本サステナブル印刷協会※1に入会をしました。

※1 環境に配慮した印刷の普及を図り、印刷業界における、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進することで、印刷業界の健全な発展と社会貢献への寄与を目的とする団体。

ちはる:環境負荷軽減の仕組みも詳しく教えていただけますか?
安部:今回導入した印刷機は、従来の熱風乾燥で大量に使用していたLPガスを一切使わず、省電力なLEDランプで瞬時乾燥させます。これにより、付帯設備全部含めて30%の省エネ効果があります。

従来の乾燥機では、人体や自然環境に有害とされる、インキや関連薬剤から蒸発したVOC(揮発性有機化合物)、有機溶剤、臭気成分を主に含むものを、空気中に排気していました。LED-UV乾燥方式に変わったことで、ノンVOCインキになります。まだまだ日本での認知度が低いのが現状ですが…ヨーロッパの方では従来の印刷用インキはすでに規制されています。
ただ、従来のインキに比べて価格が約2.53.5倍と高価で、会社経営としては大きな決断でした。しかし、「環境品質で先行して地域をリードする」という強い意思のもと決めました。さらに、紙の乾燥時に熱を加えないため、用紙の波打ちやヨレが発生せず、仕上がりの美しさや品質の面でも格段に優れています。
和之:品質を担保しつつ環境にも優しいというのが特徴。モノづくりに真摯に向き合ってきたからこそクオリティを下げたくありませんでした

安部:また、仙台市若林区六丁の目にある印刷センターは、再生可能エネルギー電気を導入し、「カーボンゼロエネルギー工場(以下、CZE工場)」の認定を受けています。使用電力に応じた環境価値クレジットを上乗せ購入することで、実質的にMEDIUM※2を含む工場全体のCO2排出量をゼロにして生産を行っています。

※2 当社の旧印刷工場をリノベーションして生まれた新たな創造の拠点「Communication Design Laboratory MEDIUM(メディウム)」https://mediumlab.jp/

 


印刷センター


上空からの写真。左側のグレーの建物が印刷センター。道路を挟み向かいにある茶色にブルーが映える建物が「LED UV輪転機」が入るMEDIUM。
photo Takumi Ota

和之:「カーボンニュートラルプリント(以下、CNP)」自体は、排出されたCO2Jクレジットでオフセットすることから、他社でもできるし、お金で解決しているだけという声もあります。当社は、それだけで終わらせず、自分たちでCO2の排出量をできるだけ下げたいので、自社工場の省エネ化・脱炭素化を推し進めています。

3.環境配慮型印刷とともに描く企業価値創造を後押しする道筋。

ちはる: 環境配慮の重要性は理解されつつも、「コストが上がってしまうのでは」「具体的にどうブランド価値に結びつくのかイメージできない」といった懸念を持つ企業様も多いと思います。この点をどのように乗り越え、ブランド向上へと導いているのでしょうか?
大久:お客様の環境・品質を高める事業の思想と、環境配慮型印刷を連動させてインパクトを生み出すことを目指しています。

具体的な事例として、住宅メーカー様の事例が挙げられます。自社製品(住宅)の高い環境性能や断熱性能を強みにされているのですが、当社がこれまで制作させていただいていたパンフレットや各種プロモーションツールに昨年からCNPを採用いただきました。お客様の製品を購入するお客様(エンドユーザー)はどういう方なのかを一緒に考えさせていただいた上で、今回の選択をしたらより価値が高まると思いました。事業の思想と販促ツールが一体となって環境配慮姿勢を示すことで、信頼性とブランド価値をより高めています。
また、行政・自治体の事例では、職員名刺を年間分取りまとめてカーボンオフセット化し、環境配慮の取り組みとして証明書と共に発行・運用した実績もあります。名刺は手軽に切り替えられるツールの一つです。
ちはる: 単に印刷物を作るだけでなく、企業が世の中に伝えたいストーリーやブランディングの設計を支援できることこそ、当社の提供価値なんですね。

大久:CNP自体は、お客様側で特別なデータ修正や仕様変更を行う必要はありません。既存の印刷発注ラインをユーメディアの環境配慮型印刷へと置き換えていただくだけで、企業のESG経営・脱炭素への取り組みとして対外的に発信できる価値が生まれます。
環境に対する意識はあってもプロモーションの領域でも取り組みを導入することができるのか?という疑問もあると思います。
今後、住宅メーカー様のように、環境・品質を考える企業の皆さんに向けたウェビナーを開催する予定です。環境負荷軽減の取組は全国的にもこれからの部分なので、当社のCNPを活用する先行的なメリットをお客様にも感じていただきながら、手法や道筋を一緒に見出すための一歩目になるように準備を進めています。お客様の印刷物を通して、CNPのマークや取り組みの認知を広げていくことが、我々のやっていくべきことでもあると思い、市場の中の認知も高めていきます

4.環境配慮を選択することが当たり前に。

大久:環境と印刷の話では、紙vsデジタルみたいになりがちです。当社はデジタルプロモーションの支援もやっているからこそ実感していますが、そこは役割の違いなんですよね。
宅石:伝えていく時には、印刷物だからこその役割や魅力も一緒に発信していきたいよね。
大久:お客様の「伝える・届ける」力をどうやったら最大化できるかに常に向き合っているので、印刷をやめて環境負荷軽減になったとしても、もともとの伝える役割やコミュニケーションのきっかけまで失ってしまうというのはもったいないことです
ウェビナーや出展を通じて認知を広げてまいりますが、「環境配慮に取り組みたいが、何から始めればよいか分からない」「自社の印刷物がどのくらい環境負荷を与えているのか知りたい」という段階からのご相談も大歓迎です
和之: 私たちは、自社だけで環境対応を完結させるつもりはありません。自社イベントやウェビナーでの知見共有はもちろんのこと、12月に開催される日本最大級の環境イベント「エコプロ2026(日経新聞主催)」をはじめ、各種展示会への出展などを通じて、環境配慮型印刷の認知と可能性を広げていきます
地域の事業者様や行政、同業他社様とも手を携え、「環境配慮を選択することが当たり前であり、それが企業の価値を高める」という大きな潮流をつくっていきたいと考えています。

5.編集後記

当社が提供する環境配慮型印刷は、脱炭素社会を東北地域全体でリードしていくことを見据え、先行して取り組んでいることだとわかりました。そのベースには、自社工場の脱炭素への取組があり、その上で、環境配慮型印刷がお客様の事業や目指す姿と一体となって、企業の価値創造に寄与していく道筋を一緒に描く。「印刷」はあくまでも手段の一つですが、創業からモノづくりに誇りとプライドを持って地域にお役立ちしてきた当社だからこそ、これからも「印刷」というメディアの価値を高め、お客様や地域に還元していく、そんな覚悟を感じる場となりました。

 


<本記事に出てきた環境用語集>
本記事で登場した主要な専門用語の定義をまとめています。
【カーボンニュートラルプリント】
印刷物のライフサイクル(原材料調達・製造・流通・販売・使用・廃棄までの一連の流れ)において排出される温室効果ガス(GHG)排出量を算定し、有償で実質ゼロにします。
印刷物には「カーボンニュートラルプリント」マークを表示できます。カーボン・オフセットを行った証書も発行します。
【カーボンオフセット】
日常生活や経済活動で、まずできるだけ温室効果ガス(GHG)の排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても削減できない排出量について、他の場所での排出削減・吸収活動(植林やクリーンエネルギー事業など)に投資することによって、埋め合わせ(オフセット)する仕組みです。
【カーボンゼロエネルギー工場】
Scope1※1, Scope2※2の温室効果ガス(GHG)排出量が実質ゼロで稼働している工場で生産した印刷物には「カーボンゼロエネルギー」マークが表示できます。
※1 自社における直接排出
※2 自社が購入・使用した電力、熱、蒸気などのエネルギー起源の間接排出


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 【 お問合せフォーム https://www.u-media.jp/inquiry/ 


 

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