‟地元にこそ挑戦できるフィールドがある”
「地元の学生がこの地で、大きな可能性をもって活躍できる」そんな宮城をつくりたい。
上記を掲げ、昨年に開催したJIMOTOコラボインターンシップは大盛況に終わり、地域の可能性を肌で感じることができました。
2020年度のインターン全日程が終了した今、実施企業の担当者や参加してくれた学生の方々から、このインターンへの想いや期待などを改めてお聞きしました。
コラボインターンシップの全容はこちら
Topics:【インターンシップ】2020年度JIMOTOコラボインターンシップ
今回の特集では、そのリアルな声をお伝えし、地元企業が合同でインターンシップを行うことでみえた地域の可能性を考えていきたいと思います。
JIMOTOコラボインターンシップ主催企業の人事担当者の皆さんにお聞きしました
当社の企業PR動画の制作に挑戦してくれた学生の皆さんにお聞きしました。
Q1.参加してみた「理由」を教えてください。
「地域ではどのような形で地域の力となり、活躍しているのかを知りたかったからです。」(東北学院大学 3年)
「私は地元就職志望だったので多くの企業と実際に関わる機会が得たい、さらに地元で働く意義を見つけられれば良いなという思いから地元インターンシップに参加させていただきました。」(東北学院大学 3年)
「宮城にはどんな企業があるのか、地元を支える企業やそこで働く方々はどんな意識や想いを持って宮城で働いているのか、詳しく知りたいと思い参加させて頂きました。」(東北芸術工科大学 3年)
Q2.参加して見ての「感想」を教えてください。
「今回参加して、地元企業と大手の企業、やり方はそれぞれの企業で違くても、社会に対して貢献するためにと考えていること、やるべき事は変わらないと思いました。社会人と学生には距離があると感じていましたが、ヒアリングや社長パネルディスカッションを通して、思ったよりも遠い存在じゃないと気づかされました。その中で、自分は何をやるかも大事だけど、誰とどうやってやるのかも就活の軸として大切にしたいと思うきっかけになりました。」(東北学院大学 3年)
「参加当初は、名目上成果物が動画とあるように、クリエイティブ業界志望の学生が動画のクオリティをシビアに凌ぎ合うものかと思っていました。しかし蓋を開けてみると、動画という手段でいかにして、担当企業のひとと地域の魅力を表現できるかが本質だったと気づいたのです。いわば、仙台の企業で働くことによって得られるやりがいとは、今回のインターンで感じた魅力を、自らの手でつくり出せることにあると感じました。良い1ヶ月過ごせたと満足しています。」(東北芸術工科大学 3年)
ここ数年の地元企業の新卒採用は、学生側の売り手市場であり、コロナの影響で陰りはみえるものの、いっそう厳しい状況にあります。
昨年、主催企業3社で始まったコラボインターンシップは今年、内容をさらに充実させ、地元仙台宮城を中心に事業展開をされている魅力ある企業様にお声がけしパワーアップを図りました。中にはインターンシップの実施が初めてという企業様もありましたが、ノウハウを共有しながら一緒に考えることができました。
今回、地元を大切にしながら自らが成長する場があるということを発信することができました。広げ、継続することで「地域で人材を育てる」ための可能性が見えてくると思います。
広げるには、単に規模を大きくするというよりは、学生との関わりをもっと濃くしていきたい。学生が社会人になるまで仕事や就活に関する悩みを相談でき企業からのアドバイスがもらえるような環境を作り、企業の存在を身近に感じてもらえるようにしていきたいですね。
継続するには、このインターンシップをきっかけに地元企業に入社する人材が増えれば、同窓会のような交流も生まれることなどを期待しています。
地元に魅力ある人材を残すことを目指して活動する中で、採用育成の活動にとどまらず、お互いの成長や新たなビジネスチャンスを作りだすことができるのではないかと感じています。将来的に、他の地域から見ても仙台は活気があって魅力ある企業が多い街だねと言ってもらえるようになればいいですね。
12月10日、学生の皆さんの堂々とした熱意と自信あふれるプレゼンテーションによる成果発表会をもって、「JIMOTOコラボインターン2020」は今年度の全プログラムを終えることができました。成果発表会の中で、アドバイザーの池谷さんが「地域で人を育てるってこういうことか」と感じた、とおっしゃっていました。
「地域で人材を育てる」というビジョンのもとにスタートした本プロジェクトは、昨年からスタートして今年度が2回目となります。2回目に、理想とする姿を少しでも実感できる場を創れたのは、地域で学ぶ若者たちへの大きな期待と、「ともに成長したい」という熱い想いをもった企業8社が、その想いを重ね合い共創することによって、良いスパイラルを描くことができたからだと感じています。
「人を育てる」ことは、未来をつくることだと考えます。育てる方も学ぶことが多々あります。自社の成長と、地域の未来を想う地元企業同士が議論しともに一つのプロジェクトを創り上げていく過程で、学びあえることが多くありました。「若者が挑戦できるフィールド」を日々つくり続けている素晴らしい地元企業が存在することを、私たち自身が誇りに思い、ともに魅力ある場を創って発信することの可能性を信じてこれからも進化していきます。
実施した各企業が学生に向けて伝えたかった、「地元にも挑戦できる可能性がある」ということ。
参加した学生の感想からも、今回のインターン企画で、会社で働く人を取材し、さらにはそれを伝えようと動画を考え制作し発表したことにより、魅力を「知る」ことより深い「感じる」ということを経験していただいたように思いました。また、このインターンが、学生が就職するときのポイントに「この企業で」だけでなく「この地で」ともに働くことを考えるきっかけになったのではないでしょうか。
地域のことを考え熱い想いを持ち、挑戦し続ける企業や人により日常やわくわくする面白いことは日々創られていますが、そういったフィールドが宮城にあることは、その現場にいる企業や人が発信していくことが重要でありそこに人は集まるんだということが、みなさんにいただいた声からわかりました。さらには連携をし、同じ方向を向くことで発信力が高まる。わたしたちの可能性も地域の可能性もまだまだ広がっていくことを感じています。この可能性を信じ、これからも当社は挑戦を続けていきます。
JIMOTOコラボインターンシップ参加企業さま