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“フェムテック”で誰もが活躍できる社会を。わたしたちが実現を目指す挑戦がはじまりました

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当社が主催し、自社メディア『せんだいタウン情報machico』※1がプロデュースする女性のためのウェルネスイベント『わたしをもっと愛そうフェス- Femtech※2 SENDAI 2023-』が、2023年10月27日(金)・28日(土)に開催されます。展示販売会だけではない、誰もが自分らしく、ウェルビーイングに生きるために知ってほしい情報や気付きを得られ、会場を後にする頃には、ポジティブな気持ちの変化を感じられるようなイベントを目指しています。自らもユーメディアの中核を担う女性社員が見出した新たな当社の役割について、イベント実行委員会のメンバーに、イベント開催に至るまでの経緯やイベントへの想いを聞きました。

※1 せんだいタウン情報machico・・・仙台・宮城の人とまちを元気にする地域コミュニティサイト
※2 Femtech(フェムテック)・・・女性の健康課題をテクノロジーで解決する製品やサービスのこと。本イベントでは、このフェムテックを「女性が自分らしく生きるためのサポートをしてくれる商品・サービス」と広く捉えてご紹介します。


>>フェムテックについては、編集長コラムをご覧ください。

 

座談会メンバー
「わたしをもっと愛そうフェス」実行委員会

メディアクリエイション部 執行役員 門脇 佐知
地域ブランディング事業部 地域ブランディング1チーム 課長代理 山本 真亜
メディアクリエイション部 プランニングチーム 副長 岩本 理恵
メディアクリエイション部 プランニングチーム 副長 澤田 朱里
メディアクリエイション部 プランニングチーム 主任 浅川 真穂

 


左から山本・岩本・澤田・浅川・門脇


自社メディアをもつ当社だからこそできる
“フェムテック”との関わりかた

 

門脇:当社は、ダイバーシティ経営を推進していく中で、女性がいかに活躍できるか、いきいきと働き続けることができるかを常に考えてきました。ある時、(株)ハー・ストーリィの日野社長とディスカッションさせていただく機会があり、「女性が健康で活動できることが地域や社会に大きく貢献している」と聞き、さらにそれは数値的にも実証されていることを知りました。「フェムテック」という言葉を知ったのもその時です。そこで、メディアを扱う我々だからこそできることを考えたとき、情報発信や認知拡大という役割が見えてきました。地方では、フェムテックという言葉自体、女性の間でもまだまだ認知度が低いので、当社の役割はそこにあるのではないかと思いました。
山本:machicoでは、これまでも女性の健康に関わる情報を発信していましたよね?
澤田:はい。machicoでは、仙台・宮城・東北に暮らす女性たちが今よりもっと快適で心地よい日々を送り、夢や目標を諦めず活躍できる機会づくりに取り組んでいて、数年前から、「みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト『#ReLife』という特集をシリーズで発信しています。

宮城県を、健康県へ。みやぎ発、ご自愛ライフスタイル発信プロジェクト #ReLife
せんだいタウン情報machico(外部リンク)

健康にまつわる様々なアンケート調査をするうちに、男性も女性も何らかの不調を抱えたまま放置している人が多くいることがわかりました。そしてそれは、自分自身の身体の状態やケアについて考える機会が少なすぎるからではないかと考えるようになりました。個々人のヘルスリテラシーの向上は、企業や地域社会の活性化のためにも重要です。だから、メディアを持つわたしたちが前に出て発信すべきという使命感も感じていました。

 

 

門脇:国としても「経済財政運営と改革の基本方針2023」(いわゆる「骨太方針」)に“フェムテックの更なる推進”が盛り込まれていますし、宮城に在り「ひととちいきのミライをゆたかにする」をパーパスとしている当社として、取り組むべきと考えていました。さらに、今後この国の動きに倣って自治体や企業のみなさんが女性の課題解決に取り組もうとされた時に、当社としてお力になるためにも先駆的に取り組むべきだと思いました。

 


 

山本:今回のイベントへの取り組みを通じて、今後、当社がみなさまに提供できる価値を新たに見出すことができたと思います。

 

イベントのタイトル「わたしをもっと愛そう」
に込められた想い

 

澤田:今日ちょうど、S-styleに掲載する告知ページが校了になりましたね。この「わたしをもっと愛そうフェス」というタイトルは、岩本さんが言葉にしてくださったんですが、まさしくわたしたちのイベントを通じて発信したい想いなんですよね。

岩本:当初は「Femtech SENDAI 2023」をメインタイトルにしていました。でも、machicoプロデュースとしてアプローチしていきたいことは、フェムテック製品の“展示販売会”という姿ではなく、来てくれた方が何か気付きを得られたり、気持ちや意識に変化をもたらしたりと、考え方の変革につなげることだったので、「Femtech SENDAI」というタイトルだけではそれが伝わらないと思い、再考しました。
山本:先日インスタ広告をリリースした際に、私の知り合いの子育て中の方から連絡がきて。「忙しくてクタクタだった時、おすすめにこの広告が出てきて“自分をもっと愛していいんだ”って、すごい救われたんだよね」と言ってくれたんです…!

 

全員:ええ~~~~!!(歓喜)めっちゃ嬉しい・・・!
澤田:ちゃんと届いてほしい人に届いていますね。
岩本:フェムテックや女性活躍について自分なりにいろいろ調べたのですが、女性が活躍するということは、女性に限らず、男性を含む社会全体がゆたかになることにつながるなと感じました。男性も女性も、誰もが自身の身体の環境やコンディションに合った働き方ができることで、もっと自分の能力を発揮して自信を持ち続けることができる。フェムテックを知ることは地域社会が豊かになる一歩目だと思います。タイトルを「わたし」という主語にしたのも、女性だけじゃなくて男性にも、“あなたもだよ”というのを伝えたくて。そういう広い視野でのイベントにしたい気持ちがありました。
「愛そう」という呼びかけ方にしたのも、今ここにいるわたしたちも含めてみんなでじぶんごとにしようという気持ちがあったから、“一緒にこのイベントを創っていきたい”という気持ちを掛け声的に表現しています。
初回としては、わかりやすくするために「女性のための」という枕詞を付けましたが、軸としては“みんなが一人ひとりわたしを愛そうよ”ということを伝えたいです。

 

 

門脇:“誰もが”心地よく豊かな生活を送るために、まずは女性の健康課題に関心を持ち、知って、学んで、何かひとつでも行動してみようと思えるイベントにしたいですね。その先にはそれぞれの「わたし」がいてウェルビーイングな暮らしにつながっていくといいなと思います。
岩本:ビジュアルもワントーンではなくて、さまざまな形や色を使って、“誰もが”という多様性を表現しています。
澤田:そのため、イベントでは男性向けのコンテンツもあります。男性更年期の話や、生理痛をVRで体験できるコンテンツを用意しているので、カップルやご夫婦で来ていただきたいですし、生理痛は女性によっても痛みに差があるので、女性自身に体験してもらうのもいいかなと思います。(※要事前申込み。定員に達し次第受付終了)
岩本:お互いのことをお互いが理解する機会になると嬉しいですね。
山本:お子さんと一緒にも来てもらいたいですね。
門脇:誰もが、自分が対象であるんだよということが伝わるといいですよね。
岩本:あと、タイトルロゴは、デザイナーさんがわたしたちの想いを汲み取ってデザインしてくれて。初めて見た瞬間「これだ・・・!」ってみんなで感動しました。かわいいので、ぜひ近くで、見てほしいです!

 

「愛」の字に施されたloveや、文字同士が絡まる部分は手を取り合っているようにも見える

 

山本:自分たちの想いを伝えて、パートナー企業さんとも一緒につくることができたイベントになっています。それも目標としていたので、こうして伝わって嬉しいですね。
浅川:育児休業中の曽根さん※3も、ゼロから企画した時のメンバーなんですよね。
岩本:そうです。タイトルを曽根さんと一緒に考えていた時に、曽根さんが出してくれたコピー案に「あしたの一歩が軽くなる」というワードがあって、それがずっと私の頭の中にありました。イベントに来てくれた人がこういう気持ちになって、会場を出るときにポジティブになってくれたらいいなと。
浅川:「毎日をかろやかに」というキャッチコピーのところに活かされていますよね。

※3メディアクリエイション部プランニングチーム副長曽根真衣子。現在は育児休業を取得中。

 

当事者として・中核で働く社員として、
ロールモデルとなれるように

 

山本:イベント実施に至るまで、わたしたちはイベントの実行委員としてチームで動いています。自分の強みや活かせるスキルを発揮して、自分が率先して役割を見出しながら準備を進めています。具体的には、こんな感じです!

 

澤田:関係性はフラットですよね。
浅川:忖度ない感じですね。
門脇:「これはやったほうがいいんじゃないか」ということも率直に言い合えるよね。
澤田:みんなが自分の役割を振られるのを待つスタンスでは、このイベントをつくることは難しかったと思います。
門脇:そこには、事業をしている感覚より、この先にどうなっていたいかという想いが上位にあるから、それを実現するためには今どうするかを言い合える関係性なんだと思います。共感性も高いので、やり取りがスムーズにできていますね。
浅川:みんな同じ方向を向くことができていると思います。

 

 

澤田:この事業を始める時、まず先に、これをやることによってどんな変化を起こしたいのか議論しましたよね。一過性のイベントにならないようにしたいと。
門脇さんは、当社が働き方改革に着手した2009年から、女性が中核で働くロールモデルとして、社内環境も開拓してくださいました。そうやって、道を切り拓いてきた先輩方のおかげで今がある。だからわたしたちも、自分や次の世代の人たちのために道をつくらなければいけないなと思うんです。それは、社内に限らず社外にもです。

 

 

山本:企業として、「もやもやと課題に感じているけど何からどう取り組むといいかわからない」という方にとっても、このイベントを通してお役に立つことができたら。当社はフェムテックの東北の市場理解や、商材をもつ企業とのつながり、イベント運営実績があるので、いろいろな側面から寄り添いサポートすることができると思います。

 

イベントのその先の未来を描き、
ムーブメントを起こしていく

 

山本:初のイベントということで、参画企業や出展企業のみなさんに一から説明をしてご協力いただいていますが、今後は賛同してくださる企業や一緒にムーブメントを起こしてくれるようなステークホルダーのみなさんをより増やしていきたいですね。
門脇:最初に掲げた目標は、「日本一の女性活躍の都市仙台にする」ですからね。この取り組みを地方でいち中小企業がやることに意味があると思います。仙台市もフェムテックに対して自治体として何ができるかを考えられている中でわたしたちの取り組みを知りイベントを共催してくださることになりました。迷いながら手探りで進めてきたわたしたちの背中をグッと押してもらえた気がしました。

 

 

山本:やりがいに感じています。企画してから少しずつ、一般の方も含めてステークホルダーのみなさまに認知されてきて、わたしたちの考えが伝わっている実感があります。
浅川:宮城や東北でフェムテックという言葉を知っている人が少ないということは、女性がまだまだ周りに言いにくいと感じているということだと思うんですよね。この活動がそうして悩んでいる人の救いになるといいなと思います。
私自身、「フェムテック」という言葉を初めて聞いたときにもったイメージが、なんだか難しそうで、色は“灰色”みたいな印象だったのですが、今はガラリと変わりました。みなさんにもカラフルなイメージを伝えていけるといいなと思います。

 

 

門脇:「フェムテック」という言葉を流行らせたいわけではなくて、その背景にあるものを一緒にちゃんと伝えていけるといいよね。女性の健康課題を解決・もしくは気付いて行動に変えることで“誰もが”幸せな社会にしていきたいです。
岩本:今回みんなの話を聞いて、メディアをつくるわたしたちの使命って「ムーブメントを起こすこと」なのかなと改めて思いました。
門脇:まさにその通りで、ムーブメントを起こしたいですね。
岩本:フェムテックという女性のケアアイテムの開発が盛んになってきた今、フェムテックで自分を愛するというムーブメントを根付かせることによって、地域をゆたかにすることにつなげていく役割がわたしたちにはありますね。今回みんなで話してみて、何となくその使命感みたいなものがみんなの気持ちの中に潜在的にあったのだなと気付きました。
山本:仙台の地元企業であり、中核で働く女性社員も多くなり、「女性活躍を推進している当社がやらないで誰がやるんだ!」という気持ちでいます。そんなわたしたちの想いもイベントにご来場いただき感じてもらえたらうれしいです。

 

 

門脇:そう、わたしたちにとって必然なのかもね。来年も続ける気持ちで息の長い取り組みにしていくことを考えています。より幅広い連携やコラボ―レーションを生み出し、影響力を高めていきたいですね。

 

 

広報担当後記

フェムテックも、女性の健康課題も、女性のためのものと思ってしまいますが、“誰もが”活躍するための第一歩だと、当社は考えています。私自身、この取材を通して知らぬうちにこれは女性の話という偏見を持っていたかもとハッとしました。“ゆたかであること”の連鎖はつながっていきますよね。「ちいきのミライ、わたしたちから」をクレドとする私たちは、課題解決のその先のミライに思考を巡らせて、自分たちができることの可能性を探し続けています。誰かが、ではなく私たち自身がムーブメントを起こしていくことを大事にしていますので、みなさまにも一緒にムーブメントを起こしていただければ嬉しく思います。

Credit

Interviewer & Writer / 阿部 ちはる
Photo / 杉山 愛
サムネイルdesign / 工藤 千年世

 

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