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コミュニケーションデザインにおけるUMGのメディアミックスの可能性

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ユーメディアグループ(以下、UMG)は、仙台・宮城・東北をフィールドにした多様な地域メディアを保有しています。UMGの代表的な地域メディアとしては、タウン情報誌『せんだいタウン情報S-style(以下、S-style)』『Kappo仙台闊歩(以下、Kappo)』や、コミュニティサイト『せんだいタウン情報machico(以下、machico)』、コミュニティFMの『ラジオ3』、主催イベントには『杜の都のビール祭り 仙台オクトーバーフェスト(以下、オクフェス)』『杜の都のワイン祭り バル仙台(以下、バル仙台)』などがあります。こうしたUMGのメディアは、お客様の課題解決や地域の活性化(まちづくり)に役立てられてきました。

そんな中、これらのUMGのメディアをお客様や地域にとってより価値を生み出せるものにしていくための活用方法を考え、実践していくプロジェクトが進行中です。本特集では、プロジェクトメンバーでありUMGの未来を担う社員による座談会を開催。お客様と共により高い価値創出を目指すプロジェクトの動きと今後の展望を語ってもらいました。

 

座談会メンバー

CS事業部 
CS1チーム 傳法谷 旭光(2023年入社)
CS2チーム 氏家 千咲子(2020年入社)
CS3チーム 土井 聡(2022年入社)
CS3チーム 本多 友里愛(2023年入社)

 

 

プロジェクトが始動!
一人ひとりの想いがプロジェクトを加速させていく

 

傳法谷:プロジェクトが始動したのは昨年10月でした。

土井UMGのメディアをもっと活かして、お客様の課題や希望に、より適した解決策を提供し、期待に高いレベルで応えていきたいという想いからスタートしましたね。メディアの領域を複数もっているUMGの強みを価値として最大限に提供していけるように、私たちから伝えられることや、活用の仕方を考えています。

傳法谷:単純にUMGのメディアを組み合わせてご紹介するだけではなく、プロモーションにおけるターゲットとの接点をより何倍にも効果的にすることで、情報発信におけるお客様の課題の解決にとどまらず、課題の本質を見つけていくことにも活用しています。

土井:私たち自身もUMGのメディアへの理解をさらに深めながらこのプロジェクトに取り組むことで、お客様のもつ商品やサービスの魅力とUMGのメディアをどのように掛け合わせると高い成果につながるのかを、より深く考えられるようになってきていると思います。

氏家:このプロジェクトを通して、お客様が持っているUMGの印象をさらにいいカタチで変えていきたいですね。

本多:私はこのプロジェクトが始動したとき、「1年目だからこそできることがあるはず、私が新しい風を吹かせるぞ!」という気持ちですごくワクワクしていました。お客様に「こんなこともできるんだ」と新しい発見をしてもらえるようなパートナーになりたいです!

 

 

全員:おぉ~!!素晴らしい、前向きな気持ち!!

傳法谷:お客様の課題を聞いて、その解決策をご提案するのではなく、課題そのものを一緒に考えて、その解決策も一緒に話し合い、見出していく。お客様と同じ視点に立った時に初めてみえてくるものってあると思います。これからはもっと、私たちやUMGのメディアがお客様と伴走することで生み出せる価値を高めていきたいです。

  

メディアの特異性を際立たせる
「UMGメディアの共通点」

 

土井:プロジェクトでは、まずはUMGのメディアの特異性を自分たちが理解できているだろうかというところに疑問をもち、それぞれのメディアの担当者に話を聞きに行きましたよね。

傳法谷:私が印象に残っているのは、『オクフェス』の主担当である先輩から聞いた話です。「コンセプトへの共感が、参加したい、応援したいという気持ちに繋がって、やがてその人たちがファンになってくれる」という話があって、出展企業のみなさまをはじめ、たくさんの共感してくれている人たちによってイベントは成り立っているということを強く感じました。私はそこまで考えられていたかなって。

氏家:私は『Kappo』をお客様に提案してきた先輩から聞いた話が印象的でした。普段はKappo編集部の動きの詳細までは見えない私たちが紹介するのと、普段から近くでそれを見ている人が紹介するのでは深さが全然違くて。私たちは5060代向けのプレミアムマガジンだから、そういう方に向けて情報が提供できる、ということを価値として伝えてきたけど、『Kappo』は過程(ストーリー)を取り上げることが本当の価値で、そこが『S-style』との大きな違いでもあると。だから、そうした“過程を見せたい”というお客様に向けたメディアであるという話を聞いて、私はこれまでターゲットが誰かという視点でしか特徴を伝えていなかったなと感じました。

本多:私は、サポートメディア(お客様と当社が一緒に企画運営をしているメディア)である『ウェルカムみやぎ観光ガイドブック』の話が印象に残っています。少し別な視点になるかもしれませんが、そこで感じたことは、UMGが信頼をしていただいているからこそできる仕事であるということです。このガイドは宮城県観光連盟が発行しているもので、宮城県から発信されている情報であるという意味で、取り扱う情報には信頼が欠かせません。こうした冊子の発行を一緒にさせていただけるのは誇りだなと思いました。

氏家:メディアの担当者に話を聞くと、それぞれのメディアに、知らなかった、伝えきれていなかった価値がたくさんありましたね。根底には“地域を元気にするメディア”ということが共通していますが、それぞれ独自の魅力、特異性があるのだなと気づきました。

傳法谷:世の中に様々なメディアがある中からUMGのメディアを選んでもらえるのは、地域に根差しているという点が共通項になると思うんです。発信力が強いメディアは他にもある中、地域性というところに価値を感じていただいているのかなと思います。

本多:例えば『machico』は、約68,000人の会員コミュニティをベースとしています。『machico』を通じて形成されたコミュニティと仙台・宮城の賑わいを一緒に創り上げていくというのが魅力ですよね。

氏家:あと、もう一つの共通点は、お客様の課題ややりたいことに対して、柔軟に変化してフィットできるところだと思います。メディアのコンテンツの中身は常にアップデートし続けているので、「去年と同じ感じだよね」という印象を持たせない所が共通点としてありますね。そこにはお客様の“やりたい”というエッセンスが私たちのメディアに新しい価値を提供してくれているということがあるんじゃないかと感じています。お客様のエッセンスを加えることが難しいメディアもあるなか、UMGのメディアはそれに応えられる。各メディアがこれまでも柔軟に対応してきたという実績と、私たち自身もメディアに対して信頼をしているから、お客様からの相談に対して「できない」と言うことはなく、むしろ、どうやったらお客様の“やりたい”と私たちの持つメディアの価値を掛け合わせることができるかという考えになる。そしてお客様にも“やりたい”ことを実現できるメディアとして見ていただけているのかなと思います。

 

 

  

お客様とより高い成果を生み出すための
コミュニケーションデザインを考える

 

傳法谷 UMGには、広告・広報に必要な多くのメディア領域があるということは何よりの強みだと思います。そしてこの強みを、メディアの「領域」、プロモーションの「目的」、お客様がサービスやプロダクトを提供したい顧客の「ステージ」、訴求したい「内容」という4つのカテゴリに分解しミックスさせることで、提供できる価値がどんどん広がりコミュニケーションの最適化につながることを感じました。

土井:例えば、イベントを使って、お客様の商品を体験・購入してもらう、という時に、地域情報誌の『S-style』で広報をする⇒②興味をもった人がWEBの『machico』や『日刊S-style Web』で情報収集する⇒③その人がリアルのイベントに来てくれる。もしくは、イベントで商品に興味をもった人がWEBで情報収集することもある。そういう循環をメディア領域を組み合わせることによって生み出し、人の流れをつくることができると思います。

 

   

   

氏家:認知されてから行動に移ってもらうまでの中で、UMGのメディアを使ってお役立ちできるところが多くあると思います。

傳法谷:プロモーションの目的に合わせて活用できますよね。例えば、「新商品をたくさんの人に購入してもらう」というお客様の目的があった場合、認知が足りないのなら、まずは認知の獲得が重要になります。しかし、認知を獲得しただけでは購入してもらうという目的は達成できないので、そこから興味喚起、行動誘発へと繋がるようにメディアを組み合わせて、メディアを点ではなく面で活用する形ができると、本来の目的を達成できる。お客様の本来の目的を叶えることができるような提案をしていきたいですね。

 

 

土井:メディアで発信して終わりではなくて、その次の展開も一緒にイメージしていきたいです。

氏家:そうですね。例えば、ワインの生産者の方が、過程(ストーリー)を伝えることを大事にしている『Kappo』でワインが誕生するまでのストーリーを発信したら、その記事を読んだ消費者が、そのワイナリーが出展する『バル仙台』にお客様として来てくれて、生産者の方に「記事見ましたよ」と直接声を届けられる。そんな風にコミュニケーションをデザインしていきたいです。

傳法谷:また、お客様の漠然とした課題感に対して、お客様がサービスを提供したい顧客のステージを新規獲得~ファン化のそれぞれのステージに分け、UMGのメディアをそのステージに合わせて活用することで様々な角度からのアプローチができると思います。例えば、採用広報のツールとしてメディアを使って発信をしているけど全然応募がないという課題感に対し、ターゲットの現在のステージはどこなのかによって課題を整理・変換していくんです。そうして、「今のステージはここだから次のステージに上げるためにこのメディアを活用できるのではないか、より効果を出すためにこう組み合わせていくことが必要なのではないか」とお伝えできます。こうして課題を導きやすくなると、最適な解決方法を見出していきます。

 

 

氏家:お客様の課題がどこにあるかを一緒に探すことができますね。

傳法谷:お客様の今の課題を一緒に認識したその後で、UMGのメディアがどうお役立ちできるかをお伝えしていくという流れになっていくと思います。

  

今ある価値から
新たな価値を生み出すことができる

 

土井:お客様の課題を整理できると、よりお客様のやりたいことに近いものがご提案できますよね。

氏家:プロジェクトを通して、私たちの選択肢とお客様の選択肢を増やし、視野が広がるといいですね。一番いい方向に向かえるように、まずは選択肢を整えるというのをこのプロジェクトを通じてできていると思います。そうやって私たちから視野をどんどん広げていって、同じチームのメンバーや新入社員、UMGを新しく知っていただいたお客様にもそれを共有できると、みんな同じ目線で物事を考えられる、選択肢もいっぱいあるという状況をつくり出せていいなと思っています。

本多:お客様が、こんなことができたら面白そうと、新たな発展を考えられるようなきっかけをつくりたいです。課題を抽出するというのはもちろんですけど、課題があるからこうしようだけではなく、こんなことができたらもっといいよね、もっとおもしろそう、ということを提案できたらなと思います。お客様のゴールや理想を一緒に上げていけるような。今、想定しているUMGのメディアの組み合わせ以上に、これから更にできることは増えていくと思うので、みんなでそれを共有し、お客様とともに私たちも成長していけたらいいなと思います。

傳法谷:最終的には、UMGじゃないと生み出せない価値があると感じてもらえることを目指していきたいです。

 

プロジェクトメンバーとUMGの多様な地域メディア

 

 

広報担当後記

この記事を通して、これまでのUMGの変革と挑戦の歴史は、今ある価値をまた別の価値と掛け合わせシナジーを起こしてきた積み重ねでもあると感じました。視点を変えて見ることによって、可能性はまた広がっていく。まさに今、プロジェクトメンバーが自らの成長とともに、それを実践し未来につなげていこうとしていました。また、このプロジェクトは、チームや部門を越えてメンバーが連携して推進しています。お互いの領域を超えて、それぞれの経験や課題感を共有し合い、1人ひとりがもつ強みを掛け合わせることによるチームワーキングを、プロジェクトでは実践していました。

 

 

Credit

Writer/阿部 ちはる
Direction&Design/阿部 奈穂
Photo&Design/工藤 千年世 

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