全国の人を東北へ!若手社員が創り上げる「杜の都のワイン祭り『バル仙台』」
勾当台公園市民広場に東北6県の地元ワイナリーを集め、個性豊かなワインと料理を楽しむみちのくワインの祭典「杜の都のワイン祭り『バル仙台』(以下、バル仙台)」。
今年で3年目を迎えるユーメディアの自社開発イベントです。
毎年約3万人の来場客で賑わうこのイベントの企画・運営を担当するのは、ユーメディアの若手社員たち!
「地域と人を盛り上げたい!」
という熱い想いを持ち、東北の魅力を発信するため日々汗を流しています。
そんな若手メンバー3人が今回『バル仙台』の楽しみ方や地域における役割などについて語り合いました。彼らは、このイベント事業を通してどのような地域の未来を思い描いているのでしょうか!?
【取材対象者】
(左)メディア事業部 メディア開発チーム2グループ 主任 児玉 龍哉
(中央)メディア事業部 メディアコンテンツ2チーム 副長 北村 一宏
(右)メディア事業部 メディアコンテンツ2チーム 東海林 広高
取材場所としてご協力いただいたのは、JR仙台駅東口エリアに店を構える「VIVA! 周平 101」さん。『バル仙台』と同時開催のイベント「Amo ITALIA!」に出店予定の人気店です。おいしそうなワインとお料理を前に、表情が緩む3人。乾杯後、話題は『バル仙台』がスタートしたきっかけから始まりました。
北村/ではでは、いろいろ語る前に、まずは乾杯でもしましょうかね。『乾杯!』
児玉/『バル仙台』の前身となるイベントがスタートしたのは、支倉常長率いる慶長遣欧使節団がヨーロッパに渡って400年という大きな節目の年でした。当初は400年記念イベントの意味合いが大きかったので、「食と旅する支倉フェスティバル」という名前でヨーロッパの文化を楽しんでもらうイベント内容でした。その時、400年前の日本とヨーロッパの交流を現代に伝えることはとても大切なことだと感じた反面、もっと伝わりやすいコンテンツがあれば楽しいイベントになるのではないかと考えました。そこで思いついたのが、ヨーロッパと親和性の高い「ワイン」です。元々東北にはワインをメインにしたイベントが少なかったこともあり、支倉フェスの目的はそのまま引き継ぎ、東北のワイナリーを一同に集めた『バル仙台』を開催することになりました。
北村/弊社の強みでもある、グループ企業(株)プレスアートで発行している『Kappo 仙台闊歩』の「媒体力」「人脈」などのネットワークも使いながら、1件ずつイベント出店のお願いをしていきましたよね。
児玉/そうでしたね。僕があるワイナリーさんを訪問した時、「ずっとこういうイベントを待っていた」というお言葉をいただきました。その一言が励みになり、「やるぞ!」と気合いが入ったのを覚えています。
北村/参加される東北のワイナリーさんの中には、関東や他の地域で開催されているイベントに出店経験がある方もいらっしゃいました。その知識とノウハウを共有いただいたり、アドバイスをいただいたりして、出店者の方々と一緒に運用形式を作り上げることができました。このような始まりの経緯もあり、出店者の方々が安心して参加できるイベントになっています。
東海林/イベント中は、各ブースで生産者から直接ワインを注いでもらえるので、来場者の皆さんも安心しておいしいワインを味わえますし、普段はなかなか会話ができない生産者とのコミュニケーションを楽しむことができます。外でお酒を飲む開放的な雰囲気もぜひ満喫していただきたいです。さらに、地元のものやおいしいものを皆で大切にしたいという想いを込めたイベントでもありますので、今年もぜひたくさんの方にご来場いただきたいです。
東海林/今年の『バル仙台』では新たな取組みとして、会場内での飲食の購入方法にある工夫をしています。
児玉/自社web媒体『せんだいタウン情報machico』内で貯まるポイント「マチコイン」をリアルな硬貨として再現した「マチコチップ」を導入することになりました。ちなみに、マチコ会員の方は、現在貯まっているマチコインをマチコチップに交換することもできます。会場の各ブースではこのマチコチップを使って、飲食物を購入していただくことになります。
北村/webというバーチャルな世界に存在するポイントを、リアルなイベントで使えるようにしたのは面白いですよね。今回のバル仙台で初めてmachicoの存在を知る人もいらっしゃると思うので、サイト自体の利用促進にもつながると思います。
児玉/ユーメディアは現在、7月は『バル仙台』、9月に『仙台オクトーバーフェスト』、12月に『クリスマスマーケット』などを実施し、各イベントの合間で随時、『伊達美味マーケット』を開催しています。今後、これらの自社イベント全てでマチコチップが使えるようになると、毎日マチコインを貯める楽しみが増えますし、マチコ会員としてのメリットが大きく広がるのではないかと考えています。さらにこのマチコチップは、普段からお世話になっている「東北イノアック」様に作っていただきました。地元企業からご協力いただけるのは大変ありがたいですし、イベント自体の地域性も深まるのでうれしいです。
北村/そうですね。『バル仙台』に限らず、イベント事業というのは、企画はもちろん出店者・協賛企業への営業、場所の確保、告知、当日の運営、終了後の集計や結果報告までやるべきことがたくさんあります。それだけたくさんの方と一緒に作り上げるものなので、これまでに会社として積み上げてきた人脈やつながりを最大限に生かした事業ですよね。ユーメディアらしさが最も出るというか。
東海林/『バル仙台』は、地域に大きく貢献できる事業だと思います。楽しいのはもちろん、生産者が来場者の反応をダイレクトに感じとれるイベントなので、参加した生産者の大きな活力になります。また来場者にとっても、作り手の想いや地元ワインの魅力を肌で感じることができるため、双方にとって価値のあるイベントといえます。
児玉/地域が元気じゃないと魅力が伝わらないので、そもそもその場所に人が集まりません。地域の方々には、元気と魅力を発信するためのファーストステップとして、バル仙台を大いに活用していただきたいです。
児玉/ワイナリーの出店数は年々増えています。出店者にとってメリットがあるイベントだということが徐々に地域に浸透してきている証拠だと思っています。
北村/初年度に比べると、イベントの営業を行った際に、『バル仙台』の名前が浸透していると感じられる場面が増えたため、イベントとしての媒体価値はどんどん上がってきているように感じます。
東海林/これまでの事業で培ったノウハウはもちろん、自社やグループ会社で持っている媒体を使って効果的にイベントのプロモーションを実行している点が、認知度向上に大きく寄与していると思います。
北村/とは言っても、イベントとしての価値をもっともっと上げていきたいです。ワイナリーの皆さんへより多くの利益を還元できるイベントに育てていきたいので。
児玉/バル仙台の最終的な狙いは、地域の外からも多くの人を呼ぶというところにあります。現在仙台の“5大祭り”と言われている「青葉まつり、仙台七夕まつり、定禅寺ストリートジャズフェスティバル、みちのくYOSAKOIまつり、SENDAI光のページェント」には、県外からのたくさんのお客様が集まります。そんなお祭りのように、地域の外から多くの方に集まってもらえるイベントにしたいです。いつかは“6大祭り”の1つとして『バル仙台』を開催することが目標です。そして仙台に来ていただいた後は、東北各地のワイナリーさんのもとを実際に訪れてさらに深い関係を築いてほしいと思います。
編集後記
3人が見据えているのは、ユーメディアが持つ独自の「媒体」や「人脈」、そして「ノウハウ」をフルに活用し、『バル仙台』を全国的なイベントへと成長させることです。今回初めて導入する「マチコチップ」のほかにも、今年はイベントのビジュアルを大きく一新しました。地域に定着しつつあるイベントだからこそ、より大きなイベントとして広げていくためには変化し続けなければいけないと3人は語ります。
ユーメディアの若手社員が創り上げるイベント『バル仙台』は、今後どのような進化を遂げるのでしょうか。
今年は7月13日(金)~16日(月・祝)の「計4日間」の開催です。ぜひ会場でおいしい「ワイン」を堪能しながら、その「進化」を体感してください!
バル仙台2018 開催概要
【開催日時】
2018年7月13日(金)16:00~21:00
2018年7月14日(土)11:00~21:00
2018年7月15日(日)11:00~21:00
2018年7月16日(月・祝)11:00~19:00
【開催場所】
詳しくは、公式ホームページをご覧ください。
Credit
Producer / 秋山 日奈・下田 恭平・千葉 洋裕
Designer / 中田 央之
Writer / 澤田 朱里